実家が空き家になっている場合の活用方法を解説

空き家になってしまった実家を放置していると、どのような問題が生じるのでしょうか。
今回は、空き家になった実家を放置するリスクと、具体的な活用方法についてお伝えします。
空き家でお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。

□空き家になった実家を放置するリスクは？

空き家になってしまった実家を放置すると、どのようなリスクがあるのでしょうか。

まずは、老朽化による倒壊リスクです。
家は、人が住まないと劣化が進んでしまいます。
いつの間にか機能がなくなっていることも考えられます。
このような状態が長く続いてしまうと建物が廃墟化してしまい、倒壊してしまう恐れもあるのです。

次に、悪臭や雑草などの近隣への迷惑です。
空き家のまま放置していると、隣近所の住民に迷惑をかけてしまう恐れがあります。
庭の草が伸び放題となってしまい、近隣の土地にまで侵入してしまうかもしれません。
不法投棄が起こってしまう可能性もあり、悪臭の原因にもなるでしょう。

最後に、不審者による火災や盗難といったリスクです。
管理されていない空き家は、不審者の温床となってしまう恐れがあります。
不審者による火の不始末等で火災に繋がってしまうかもしれません。
このように火災や盗難といったリスクも考える必要があるのです。

□空き家になった実家を活用する方法

では、空き家になった実家を活用する方法をご紹介します。

1つ目は、アパート・マンション経営です。
空き家を建て替えてアパートやマンションにして経営すると、建物の規模が大きく戸数も多いため大きな収益を確保しやすくなるでしょう。
経営も管理会社やハウスメーカーに任せられるため、その土地に頻繁に足を運べない方でも安心して始められます。

2つ目は、戸建て賃貸経営です。
アパートやマンションといった集合住宅に比べて賃貸物件数が少ないため、エリアによっては高い賃料で貸し出すことも可能となります。
周りに集合住宅が多いエリアの場合は検討してみても良いかもしれませんね。

3つ目は、賃貸併用住宅経営です。
賃貸併用住宅とは、1つの建物の中に自宅部分と賃貸部分がある住宅のことです。
ご自身や知人が住むスペースを確保しながら家賃の収入を得ることが叶います。
実家の状態によってはリフォームをする必要がありますが、費用対効果に期待できるでしょう。

4つ目は、駐車場経営です。
空き家を解体して、駐車場として貸し出す方法です。
駐車場経営は初期費用額が少なく、スムーズに始めやすいでしょう。
月極の場合は簡単な線引きをすれば済むため、費用を抑えることができます。
観光地や商業地といった車の回転率が多く見込まれる土地には、コインパーキングの経営がおすすめです。
経営をすぐに中止できるという点も魅力的ですね。

ただし、立地にもよりますが駐車場の利用料は月極で数千円〜数万円です。
コインパーキングであれば1時間300円〜が目安でしょう。
田舎の土地で駐車場の需要がないのであれば、そもそも利用者が少ないことが考えられます。
駅前や商業施設の近くの土地が駐車場に適した土地と言えるため、投資の回収が見込める土地であるかどうかを確認しましょう。

5つ目は、トランクルーム経営です。
物品の保管スペースとしてコンテナタイプの建物を設置してその利用料で収益をあげるという仕組みです。
コンテナを土地に設置するだけで始められます。
駐車場経営同様、撤去によるダメージが少ない点が魅力的ですよね。

ただし、トランクルームの賃料は月に1万円前後であることが多いです。
そのため利用者が少ないと投資回収期間が長引いてしまい失敗してしまう恐れがあります。
保管スペースの需要が高い都市部やオフィスが近くにある場所では安定した収益が見込まれますので、こちらも周辺の環境を確認してみてくださいね。

6つ目は、太陽光発電です。
土地を太陽光発電用地にして電力会社へ売電することで収益を得られます。
必要設備を設置した後は太陽光さえあれば収益が生まれます。
集客が必要ない点が魅力的ですよね。
人口の少ない土地での収益も見込まれるため有力な選択肢となるでしょう。

7つ目は、資材置き場にすることです。
建築資材や作業車などを停めておくスペースとして活用します。

8つ目は、高齢者向け施設にすることです。
老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅といった高齢者向けの施設にすることも考えられます。
地主が経営に参加することはなく、事業所に貸し出すということになるでしょう。
そのため安定して収益化できる点が魅力的ですね。

9つ目は、売却です。
売却することで税金の支払いに頭を悩ませる必要もありませんし、維持にかかる負担も軽減できます。
空き家付きでも売却できますが、更地にして売却するとより価格が高くなるでしょう。

以上が実家の活用方法でした。

□まとめ

今回は、空き家になった実家を放置するリスクと、具体的な活用方法についてお伝えしました。
空き家を放置するのではなく、今回ご紹介した活用方法で対策してみてくださいね。