空き家が増加!その原因と増えることによって起こる問題とは

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空き家が増加!その原因と増えることによって起こる問題とは

空き家が増加!その原因と増えることによって起こる問題とは

2023/05/24

近年、「空き家問題」がニュースでも取り上げられることが増え、耳にすることも多くなりましたね。
この記事をご覧になっている方も、相続した実家が空き家と化してしまい、そのまま放置してしまっているのではないでしょうか。
深刻となっている空き家問題ですが、増加しているのは何が原因なのでしょうか。

□空き家問題の概要について

「空き家問題」と聞くと古い家をイメージする方が多いでしょう。
しかし、別荘など年に数回しか利用しない住宅や新築であっても賃貸物件のために部屋が空いている状態であっても「空き家」とみなされます。
空き家にはどのような種類があるのでしょうか。

*賃貸用住宅

賃貸用住宅は、新築・中古問わず賃貸のために空き家と化した住宅です。
空き家の中でも半分以上である52.4%を賃貸用住宅が占めています。

*売却用住宅

売却用住宅も、新築・中古問わず売却のために空き家になっている住宅を指します。
売却用住宅は空き家全体のうち5%を占めています。

*二次的住宅

二次的住宅は別荘などに利用されているセカンドハウスのことです。
賃貸用住宅や売却用住宅は全く人が住んでいない状態を指しますが、二次的住宅は人が生活するとき、していないときがあるのが特徴です。
二次的住宅は、空き家全体のうち3.8%を占めています。

*その他

上記3つ以外で、何かしらの理由によって長期期間不在になっている住宅もあります。
空き家全体のうち、38.8%を占めます。

このような空き家は、地方で増加し続けています。
核家族化が進んだことなどが原因として挙げられますが、その他にもさまざまな原因があります。
次の章で、詳しく見ていきましょう。

□空き家問題の原因とは?

空き家問題が増加する原因は大きく3つあります。

1つ目は、少子高齢化です。
少子高齢化によって人口減少社会が進む中、単純に総住宅数が総世帯数を上回り、その差が大きくなっていることが空き家増加の大きな原因です。
また、日本人の寿命が延びたことにより、介護施設を利用する人が増え、住んでいた家が空き家と化してしまう例が多くなりました。

2つ目は、固定資産税対策をするためです。
建物を壊し、更地にすると固定資産税が高くなってしまうので、一旦放置している人が多いのです。
所有している土地に住宅が残っていれば、固定資産税は6分の1に減額されますが、更地にするとその優遇を受けられなくなってしまいます。
そのため、節税をするために建物をそのままにすることで空き家が増えていきます。

3つ目は、世帯数の増加以上に新築住宅数が増えているからです。
日本人は、中古住宅より新築住宅を好む傾向があります。
中古住宅を資産価値として査定するシステムが整備されていないことも原因として挙げられますが、心情的な面が大きいです。

多くの人が新築住宅に住みたいと考えますし、住宅を供給する側も利益が大きいため、新築住宅が増加します。
そのため、世帯数の増加以上に住宅数の増加量が多くなっています。
当然、将来空き家となる可能性がある住宅も増えているということになるため、歯止めがかからない状態になってしまいます。

□空き家が増えることで起こる問題

空き家が増えると、さまざまな問題が生じます。
ここでは、3つの問題について紹介します。

1つ目は、土地と建物活用の機会損失です。
空き家として放置していると、土地や建物として活用する機会を失います。
土地や建物を有効的に使用すれば、経済活動や地域活性化に役立つかもしれず、活用されることなく放置されているのは非常にもったいないです。

世界と比較すると日本は可住地面積の割合が低いため、人が住める土地を活用しきれないのは大きな機会損失と言えるでしょう。

2つ目は、周辺地域への悪影響です。
空き家を放置し続けると、建物が劣化したり、景観が悪くなったりして近隣の方に悪影響を与える可能性があります。
住宅は定期的にメンテナンスを行わないと、雑草が生えたり小動物が住み着いたりしてしまいます。
そうすると、悪臭を放ち、近隣の方の迷惑となってしまいます。
そのため、近隣の方とのトラブルの原因にもなり、信頼関係までにも影響を及ぼします。

3つ目は、犯罪リスクが高くなることです。
空き家になると、人の出入りが少なくなるため、人目を逃れたい犯罪者にとっては絶好の場所となります。
不法侵入だけでなく、放火や薬物栽培などをする場合もあります。
このような場合、近隣住民を巻き込むことにもなり、地域の治安も悪くなってしまいます。

管理せずに放置することは、犯罪の場所を作ることに繋がるのです。

□まとめ

空き家が増加する原因は、少子高齢化や固定資産税の節税のためなどが挙げられます。
しかし、空き家を放置し続けていると、建物が劣化したり、小動物が住み着いたりしてしまいます。
また、犯罪場所として利用されるリスクもあるため、危険です。
そのため、空き家を管理しきれないという方は売却や賃貸活用、管理の依頼などをすることを検討してみてはいかがでしょうか。

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